こんにちは。web担当の友岡になります。
さぼっていて久しぶりのよもやま話は書きやすい、そして書いていて楽しいバスケ(NBA)の話です。
僕は本当に仕事の話を書きませんねw
今のNBAには八村塁選手と渡邊雄太選手の2人の日本人選手が在籍しています。
一般的には八村選手の方が周りからの評価が高く(若く・実力があり・将来を期待されている)、契約金も高いです。なんたってドラフト9位ですから!
ちなみに八村選手の今年の年俸は約8億円です。
しかし今日は八村選手ではなく渡邊選手について経歴と僕の主観を踏まえてご紹介していきたいと思います。
どうして中々NBAに入ってから波乱万丈な経歴でして・・・。
NBAデビューするまで
渡邊選手はドラフト指名されておりません。
NBAサマーリーグという、NBA選手を目指す候補生が出場する試合に参加していました。ここで評価された渡邊選手はメンフィス・グリズリーズというチームと2way契約を結びます。
2way契約はざっくり説明すると練習生ですね。基本はNBAの下部リーグの試合に出ながら経験を積み、主力選手が怪我などをしてチャンスが回ってくればNBAの試合にも出ることができます。
NBAデビュー戦は2018年10月27日です。田臥勇太選手以来14年ぶり2人目となる日本人NBA選手となりました。
メンフィス・グリズリーズ時代(2019年~)
正直あまり見てないのでわかりませんw
ただNBAの試合に出場する機会はあまり多くなかったですが、下部リーグでは平均30分以上出場するなどチームの主力として大活躍していました。
トロント・ラプターズ時代(2021年~)
グリズリーズで2年間経験を積んだ渡邊選手は、トロント・ラプターズというチームに移籍します。
しかしここでも同じ2way契約なので選手としての立場(試合にでれる・年俸・期待値など)を考えるとグリズリーズの時からは変わっていません。崖っぷちです。
渡邊選手の快進撃と波乱万丈はラプターズから始まります。
2020年1月からディフェンスで貢献できると判断された渡邊選手は一定の出場時間を与えられ、得点やブロック、アシストなど次々にキャリアハイを更新していきます。
この時は「渡邊選手のキャリアハイ」=「日本人NBA選手のキャリアハイ」なので大盛り上がりでしたw
活躍が認められた渡邊選手は2020年4月19日にラプターズと正式契約を結び名実ともにNBA選手となります。(NBAファンからすると2way契約はNBA選手だけどNBA選手ではないグレーな印象です)
このシーズンは最終的に50試合に出場し、平均4.4得点・3.2リバウンド・FG成功率43.9%・3P成功率40.0%と素晴らしいスタッツを記録しています。
翌シーズンですが、シーズン序盤は期待された通りの活躍をするものの2021年1月にコロナに感染してから風向きが変わります。
復帰後調子が悪くなってしまったこともありますが、それよりもこの1ヵ月の間にチームの方針が変わり、今まで渡邊選手が担っていた役割をチームが必要としなくなります。
チームが必要としない役割が得意な渡邊選手が出場する機会はめっきり減りました。良い活躍してたんですがね・・・凄い残念でした。
ブルックリン・ネッツ時代(現在2023年~)
ラプターズでも2年経験を積んだ渡邊選手は次にブルックリン・ネッツというチームに移籍します。
ネッツにはケビン・デュラント(以下KD)とカイリー・アービング(以下カイリー)という得点力が売りの2人のスーパースターがいます。このチームはKDとカイリーのチームです。勝敗はこの2人が如何に活躍できるかに掛かっており、周りには2人をサポートするための選手が集められていました。(細かい説明はだいぶ省略しています)
最初はチーム戦術を習得するのに苦戦した渡邊選手ですが、開幕から1ヵ月も経つと大活躍し始めます。
渡邊選手の得点は、今までチームで攻めて渡邊選手がフリーになったらパスが来る「あくまでチーム戦術の中での得点」だけでした。
しかしここでは特にKDとの相性が抜群で、数は少ないですがKD自身が囮となって「渡辺選手に得点をとらすプレイ」が行われたこともあります。同じ得点数だったとしても、これは選手としてチーム内での序列・期待度が全然違うことでして、Twitterなどファンの中では大盛り上がりでした。
途中で軽い怪我などもありましたが渡邊選手の快進撃は止まることなく、シーズン途中には3P成功率55.6%を記録して全NBA選手の中で堂々の1位になったこともあります!
ブルックリンはニューヨーク市の5つに分かれた区の1つなので大都市です。大都市で活躍する日本人選手として一気に注目を浴びてメディアなどで特集もされました。
日本メディアに翻訳された情報:渡邊雄太はネッツの“秘密兵器”!
本当の本当の本当に大活躍をする渡邊選手ですがここでも超絶不運が降りかかります・・・。
凄い長くなるので詳細は省きますが、最初に紹介したKDとカイリーが今年の2月初旬にトレードで移籍してしまったのです。
トレードなので代わりに獲得した選手がいっぱいいるのですが渡邊と同ポジションな選手ばかりでして・・・。しかも渡邊より実力・実績があって若い。
ラプターズで起こったチーム方針の変更どころではありません。
チームの中核2人を失い、代わりに大量の有望な若手選手が入って来てチームの戦術も方針も目標もすべてが変わりました。
さっき言った通り渡邊選手と同ポジションな若手選手が入ってきたので、2月3月は出場時間が激減しました。出場できなかった試合も多くありました。
まとめ
NBAのスケジュールは前年から始まります。
今年なら2022年10月~2023年4月までがレギュラーシーズンになり、その後はトーナメント方式のプレイオフが始まります。
ネッツはプレイオフに出場しているので勝ち進めば優勝、負けたらそこでシーズン終了になります。
渡邊選手が今年のオフどうなるかはわかりませんが、KDとカイリーが移籍せずそのまま大活躍する姿を見たかったと思わざるを得ません・・・TT